先週、「ボーナスの出た御大尽」のお供で初めて、国立競技場へ行きました。
Jリーグの、「赤い人 VS 黄色い人」の試合を見に行ってきました。
国立競技場はどうやら「黄色い人」の本拠地・ホームグランドというやつらしく、
「赤い人」のファンはあからさまに差別を受ける。
そもそも、サッカーの試合自体が、なぜか両チーム対等ではない。
ホームグランドに対し、対戦チームのファンは、「アウェイ」、つまり「よそ者」という扱いを受ける。
この時点で、スポーツとしておかしい。
日本のプロ野球と比べれば分かるだろう。
野球は、誰のグランドを使って試合をしようと、主催者からみたら相手チームは「招待チーム」である。
決してファンを差別せず、対等に扱うだろう。
通路にかかってる札に、「この先アウェイ席」とか書いてる時点でかなりバカにされてる。
試合が始まる前、先発メンバーの発表だって、
アウェイ側はただ名前を表示するだけ。
ホームチームは、全員、監督まで名前の読み上げをする。
試合中、交代するときだって、アウェイ側は何の放送も入らない。
こんな不公平な運営があるものか。
運営自体がこんなだから、ファンは勝てば天狗になり、負けた側はバカにされる。
そういうファンしか存在しなくなる。
結果、他チームのファンとの間でイザコザが起きる。
こんなモラルのないプロスポーツリーグがあるか。
ま、
私はそもそも、サッカーなんか興味ないし、何か報道されるたびに
「バカか、コイツら」と言ってた類なので、正直どうでもいいんですけどね。
事前の情報もほとんど無く、
マスコミの扱い・露出もいつにもまして少ない気がしていましたが、
何の因果か、封切り日に観てきました。
17時からの回でしたが、一応最終的には一杯になったのかしら。
直前まで「残席50」以上あった気が。
まず。
この映画、子供には理解できないでしょう。
これはもう、価値観の問題で、
ノスタルジーを感じるか、懐かしさを感じるか、そういった部分に
強く訴えかける映画です。
時代設定が1963年。
戦後の混乱から立ち上がり、「大衆」を確立しさらにその先に「個」を確立しよう、という
流れの中での若者の恋愛と出生にまつわる問題を描く。
根底を流れる「上を向いて歩こう」というテーマは、まさにこの時代を表す。
おそらくは、この時代を「好き」か「嫌い」かで、評価の分かれる映画。
その時代のさらなる時代背景を知っていないと、理解できない。
私はなぜか、この時代に強い憧れを抱く。
この時代背景が結構好きで、
現実が躍動していた時代に憧れる。
その時代の後を生きる我々は、どこか諦めばかりが先導する時代を生きている。
この辺の感情は、監督 宮崎吾朗もパンフの中で書いている。
それに全く同意できる時点で、私はどこかおかしい(笑
と、書き出すと映画の話にならないのですが。
シーン割りについては、良くも悪くもジブリ映画。
脇にいるキャラクタの外観も、良くも悪くもジブリ・キャラ。
宮崎駿が手出し口出ししただけのことはある。
ジブリ・ネイティブではない監督が作ったにしては、上出来である。
今回はファンタジー抜きで、ガチガチのフィクション。
ジブリらしくないといえば、そうかもしれない。
ひさびさに。
2回目に行くべき映画だ。
本当の評価は2回目を観た時に決まるだろう。