公開初日に観て来ました。
まあ、そのこと自体に意味はないのですが。
高畑監督は漢になれたのでしょうか(笑
「となりの山田くん」以来、名前をとんと見かけなかったのですが。
そもそも、カネも時間も掛かる監督なのに、それを承知で「映画作りましょう」と口説きにいく輩が
居るというのだから驚く。
当時の日本テレビ会長、氏家斎一郎氏が「カネはすべて俺が出す」ぐらいの勢いでパトロンとなり、
企画が決まったのは2005年の事らしい。
しかし、この映画。
完成を観ずに氏家氏は2011年に故人となっている。
そして、声優として参加した 地井武男氏もまた、完成の前に亡くなっている。
プレスコという手法で、先に声を収録し、それに合わせて絵をつけるという方法が採られていることが幸いし、
竹取の翁というきわめて重要な役回りの声として作品に参加している。
さて。そんな時間軸の中で遅れに遅れ、
「同時公開という鞭」を打つという「賭け」にでたプロデューサたちはその賭けに負けたわけですが。
出来上がったものはどうなのか。
今回も、絵的なタッチは「となりの山田くん」と似たように奇を衒った絵面に見える。
またもや監督の自己満足かと思いきや、これを徹底的に貫いていることと、その色彩の微妙なマッチングが
取れていて、きちんと効果的に利いている。(ときどき、「絵コンテかこれ?」と思うこともあるが)
シナリオは、「となりの山田くん」のような筋のはっきりしない散漫としたものではなく、
「竹取物語」という古典を大筋とし、そこへ監督の40年近く前から抱き続けていた物語への洞察を加えたことにより
申し分の無い内容になっている。この洞察は結構説得力がある。
実際問題、「竹取物語」を古典で全部読んだこともないし、
せいぜい知ってるのは冒頭の部分だけ、という観客にしてみれば
今回の出来栄えは文句のない、よくまとまったお話ではある。
プログラムの中に書いてあることを抜き出すなら、手法は「アルプスの少女ハイジ」であり、
そこへかぐや姫の感情を丁寧に描くことで「日本版ハイジ」を目指し実現したとの事。
もうひとつ。
劇中歌で何度か出てくる「わらべ唄」は、旧き時代の日本の野山を思い出させる。
この詩に出会えただけでも、観にいった甲斐があるというもの。
非常に美しい詩。声もいい。
総じて、今回の作品は充分に楽しめるものになっている。
「ぽんぽこ」や「山田くん」のようになんだか分からない終わりではなく、きちんと描ききっている。
高畑監督の何がいいのかは、正直わからないのだが。
後輩である宮崎駿は引退を宣言した。
それよりも年上の高畑監督に、次を作らせようというツワモノは居るのかw
それはそれで気になる点ではある。
そんなところで。
2回目を観に行くべき映画だ。
まあ、何も言わなくても観にいきますけど。
初日のうちに行きたいとおもって画策してたんですが、結局新宿は行動可能時間内がすべて埋まってしまったので
ごく近場の川口のMovixへ行ってみました。
10年以上住んでても地元の映画館は初めてでしたが。
だ埼玉珍都心のMovixもそうですが、客が少ないですなwww来場者特典があるような映画はかなり穴場になるんじゃないかしら。
で、初日に観て来ましたとも。
あの難解な物語を一度で理解しろというのもなかなか厳しい。
お話としては分かる気がするし、おもしろいと思うのですよ。
ほむらの声色があからさまに変わっていく感じなんかは、ほむら自身の心が忘れていた何かを思い出す様子なわけで。
前半はほのぼのと魔法少女たちが協力しながら戦う夢のような世界、しかし何かがおかしいと気づくほむら。
その問いを杏子にぶつけ、何かが起きてることを確信。
「わたしはこの手口を知っている」
彼女が知る世界では敵だったはずで今はマミのそばに居る ベベ をまず疑う。
それを発端にマミとの衝突。そこでマミ自身が「何かを忘れている」ことに気づく。
「魔女なんて知らないわ。魔法少女の敵は魔獣。・・・」
同時に。マミとの戦闘の場から連れ出してくれたのが さやか。
彼女は ほむらの記憶をも超越し、この世界で何が起きてるかのすべてを知る存在。
そしてまどかと話をした時、ふと、すべてを悟るほむら。
「こんな簡単なことに気づかなかった」
そして明かされる真実。
後半は説明的な描写になり、かなり単調な絵が続く。
あの結末に至る過程は、一度では追いきれない。
今ここまで書いたのは、たぶんすでに2回観てるからかも。
MakeFaireTokyo2013が無事終了したようです(?)
今年は一日目に観に行って夜は酒を呑んで帰ってくるだけでしたがw
結局、知ってる人の顔を観にいくイベントなわけです。
っていうか、それが本来の趣旨なんですけど・・・
ここ数年、参加者側に居たのもあって、こんな私でも覚えていてくださる方々がいるのは
大変ありがたいことであります。
写真の類はまったく撮ってきてないのでアレですが
今年はとうとう、LED時計に後進が現れたようでww
@carcon999さんの『カラフルクロック』を見てきました。
ブースが忙しそうであんまり話は出来なかったのですが。
フルカラーLEDを並べるというのと、色加減をちゃんと制御されてるのは、やはり凄いなと思います。
次はキット化したいとおっしゃっていたので期待して待ちます。
他にもいろいろあったのですが@Silriumさんのところで
「とうとう我々も旧世代ですな」などと余計なことを話したり、まあ行っただけの収穫はありました。
そんな中でダントツなのは @Hatris さんのコレでしたね。これはやらかしてくれました(褒め言葉)
写真は撮ってないので、@strv氏の>この写真をリンクしときますw
(撮影:@strv氏 出演:@ienaga045氏 両氏から許可済み)
はとさんは周りにまったく露出せずに突然出してくるのでインパクトがハンパないですw
そんなわけで。
今年の予定はすべて完了しましたw
ここ数年は、この時期に「Make:」という雑誌がらみのイベントがあるのですが、
去年からMakeFaireTokyoとなり、場所も日本科学未来館で行われるようになりました。
去年は一応、参加したのですが、まあなんとも狭いなかにいつもどおり詰め込んだのと開場時間が短い、
他の階への導線が弱い、有料イベントとして一般化してしまったりと大きく実施形態がかわりました。
今年はさらに、参加者を審査で決めるとかなんとかで・・・
私はその時点で意味を見出せなくなったので不参加を決めました。
まあ、今年は何も作っていなかったのもありましたが。
その当落の結果をみると、過去のMakeTokyoMeetingで目立っていた大モノを扱っていた方たちが選外となるなど
案の定、何らかの意図を感じずには居られない参加者の顔ぶれとなりました。
フロアーマップも未来館1階はスポンサーと販売希望で申請をしたブースが集まる、本来メインであるはずの
参加者は手芸関係は7階、電子工作関係はTIME24ビルへ隔離状態となりました。
昨今の「メーカーブーム」やら3Dプリンタやらのよく分からないブームに絡みたい企業たちがこぞって
スポンサーに名前を並べ、そして一番のメイン会場を埋め尽くすように配置されていました。
要するに、「カネを出してるんだから一番いい場所でプレゼンさせろ」と言ったところでしょうか。
おかげで、昔からの参加者、手弁当で出ている者たちが他のビルやフロアへ押し出されていました。
これって元々の「Make:」という雑誌が提供していたミーティングの場の趣旨とは違う気がするんですがね。
当然、運営側としても、大きなチャレンジだったと思います。
元々少ない人数で本業とは別にイベントの開催の仕込みをしているのも知っています。
その点については最大限の理解を示し、賛辞を惜しみません。
そういう点については参加者側も理解してたし、だからこそ参加者全員で作る手作り感のあるイベントだったはずなのに。
去年から大きく商業ベースでの収益を求めるようになってきました。
場所が無償ではないのである程度はしかたがないのですが。
ちょっと、無関係な「メーカーブーム」とやらに引っ張られすぎてませんかね?
外からいい加減に分析して好き勝手なこと言うのは簡単ですけど、それにしても
もう少し冷静に、たとえ周りで騒がれても粛々と「同じ趣味を持つ人たちが集まるための場」として存在してほしかった。
一般化してしまったら、それはもうお客さんのためのイベントになってしまう。それが一番の懸念事項。
来年はまた、先着だとか抽選だとか漏れ聞こえてきていますが。
期待しつつ見守りますし、
粛々と趣味は趣味で積み上げていきたいと思います。