LED Driver Series(3) 技術的検証(死して屍拾うものなし)
プロジェクトはここから始まるといった割にひどいタイトル(笑
それと同じ時期に。
LED-MATRIX 8x8のモジュールを3つ並べると、一番外周がちょうど60個になるって、気がついた。
これって、秒針と同じ数。つまり、60個+αのLEDがモジュールとなってそこにある。
LED-MATRIXの制御回路って、実は今回の時計と全く同じ。
1グループ8個のLEDが8組あるだけ。
まるで1グループ5個のLEDが12組あるのと同じ理屈。
回路定数を拾うにあたり、試作するのも悪くないかな、と思い、
まずはモジュール1つで試作。
回路構成はといえば、普通にシフトレジスタを並べるのではなく、
74HC238という3to8デコーダーを使う。
3bit出せばどれかひとつを選択してくれる。HC138の出力がHiになったタイプ。
アノード側は必ずひとつしか同時にONになってはいけないというのだから、この用途にぴったりではないか。
カソード側は普通にドランジスタアレーをONしてやるだけ。
回路のシンプルさを追求して部品を削るよりも、
回路的にできるだけ正しいものにしたい。
なので、多少ゴテゴテと部品が載るのも愛嬌。
同時に。
ソフトウェア的な面からも検討をしておきたい。
当然、ダイナミック点灯だし、1ドットづつの制御が出来るように仕組みが欲しい。
できれば階調表示も。
そんなことを考えながらATmega328でプログラムを書く。
5Vで動いてる分には問題ないが、3.3Vにすると、光り方が暗い。
どうも、カソード側のトランジスタアレー自身の電圧降下が原因らしい。
TD62083のVcesatというパラメータが1V近くになってるのが良くない。
以前作ったとき(注:5年以上前)の回路図を調べ、
現物からとりだしたのはTD62381。
こいつだとVcesatは0.4V前後で済む。
同様の理由でアノード側のトランジスタアレーについても再考がひつようなのだが
昨今のトランジスタアレー大量ディスコンイベントの煽りで、殆ど死滅。
そのなかの数少ない生き残りがTD62783。
これはもう、どうにもならない。
もうひとつ。
LED-MATRIXでやるなら、ということで考えていたこと。
数字が上から下へ降りていくアニメーション(ドロップダウン)を付けたかったので
それもプログラムに仕込む。
そこまでやれば、ほぼ技術的な部分は固まったといえる。
このプロダクトがいろいろ絡みすぎて説明しづらいのは、
メインの成果物以前に、いくつかの形が違う「何か」があるからで。
この時点で、同じ回路でありながら、2つの基板に関するアイディアがごっちゃになってるのだ。
そして、どちらも「派生」ではなく私にとってはメインストリームだということ。