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2011 年 8 月 6 日 のアーカイブ

「コクリコ坂から」2回目

気になって仕方が無い。
なんかすでに公開が終わってしまいそうな勢いなので。

まず、
今回も
映画の世界に引き込まれることは無かった。

しかし、客観的に観ることで、主役の心情は理解できる。
感情移入のレベルでは、かなり響いている。

おそらく、この時代の「男女間」「男女観」というのは
そういうものなんだろう、という前提を自分の中に持っているから
分かるのかもしれない。
裏を返せば、
現代の「男女間」「男女観」に何か不満や違和感を感じている、ということ。

その違いを際立たせることで「今とは違う時代」を描き出す。
完全に「ノスタルジー」である。
そして、それにどっぷり嵌った自分が居るorz
ハヤオにやられた(笑

ジブリは久々に拾い物をしたようだ。

まず、監督としての宮崎吾朗。
これまで、ジブリ映画で2回以上のチャンスをもらった監督が居ただろうか。
ハヤオと高畑を除いて。
「1本作ったら、もう映画監督。どうしていくかは自分次第だ」と突き放されてはいたが、
自ら手を挙げるとは、なかなかできる事ではない。
挿入歌のいくつかに自ら詩をつけているが、これもなかなかうまい。
「ゲド戦記」のポスターもそうだが、これらは彼の才能の一端ではないかと
期待せずにはいられない。

手嶌葵という「唄い手」
前回監督作品「ゲド戦記」から引き続き、ではある。
この独特の声とブレス音までが作品の構成要素になる、そんな唄い手である。
今回の挿入歌も、この声だからこその雰囲気がある。

武部 聡志という「作曲家」
今回、初めて眼にする名前だが、プロデューサーや編曲など多面的な職をこなす。
作曲家はその中の一部。
劇中のBGMまで記憶にあるのは、初めての経験だった。

次の世代を育成することが急務な中で、この三人はその足がかりになるだろうか。

ヘタなことをさせず、いいタイミングでチャンスを与え続け、育てるべきだ。
宮崎駿・久石譲・井上あずみ が一時代を築いたように
監督が決まれば誰ともなく他の二人が決まる、ぐらいのチームになってほしい。

そのためには、まだまだネームバリューが足りない。
今回の経験を十分に咀嚼して、自分の中に吸収したころに次の作品が来ればベスト。
もう何作かはハヤオと組んだ方が良いかもしれない。

単なる個人の感想ではあるが、そろそろ本気で次の世代を育てないと
ジブリも先が無い。それは観ていれば分かる。

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