今回は、台湾にあるJETPCBという基板屋さんに発注してみる。
Webを検索してても全く使用報告があがってないようなので、もしかして人柱?
6月に台北へ行ったときに、COMPUTEX TAIPEI2009で見つけた基板屋さん。
その場には日本語対応できるスタッフは居なかったが、メールは日本語対応するとの話だったので
とりあえず、Webのページを確認。
テスト中とは書いてあるが、日本語のページもあり、P板さながらの自動見積もりシステムが備えられてる。
値段は・・・紙資料をもらった限りではそんなに安くは感じなかったんだけど
自動見積もりがちゃんと日本円で計算してくれるのでいろいろ試すと
PCBCART程度には安いことが分かった。
というか、PCBCARTが最近高く感じる・・・為替レートに影響するのもあるが。
もちろん、P版よりも安い。
PCBCARTは英語対応なのを考えれば、(日本語がどの程度かにもよるけど)日本語対応できるのは
かなりメリット。
だって、「日本語対応してくれる分、P版の方がいい」という言い訳が通用しなくなるもの。
どちらにしろ中国や韓国で作ってるんだから、質は同程度か専業の分いい可能性もあるしね。
とりあえず、ユーザー登録してみよ~とやったら、自動で送られてくるはずのIDとパスワードが
一向に流れてこない。
問い合わせメールを一応英語で書いて流すと、日本語でちゃんと返ってきた(!)
登録したのにログインに必要な情報が送られてこない旨、スクリーンショット付で送ると
「JETPCB-JPの登録システムにバグあるようで
今のところ、ユーザーIDとパスワードが発行できません。」
なので、しばらく待ってくれと。
数日後、IDとパスワードを貰い、本格的に打ち合わせ開始。
当初は、ユニバーサル基板を安く作ろうと思って話をしてたのだが
面積に対して値段の上がり方が結構緩やかなのに気がついて
「もしかして、これとくっつけても値段変わらないんじゃない?」ってことになって
2回もイニシャル払うのはもったいないから、くっつけちゃえってことで
今回は異種2面付ということに。
いざ発注となって、手順や値段の確認でメールをかなりやり取りしたけど、日本語は
ぜんぜん問題ないですね。
まあ、システム的に固まってない部分があるみたいでやり取りは増えたけど
レスポンスも早いし、対応はいい。
あとは、どの程度までデータを確認してくれるのか、だね。
データに問題がなかったからかもしれないけど、4層版を出してみないと真価は発揮されないかも。
と、いうことで。発注~
とりあえず、基板を引いてみる。
実は、回路図、基板共に第2版だったりする。
第1版のミスはほぼ潰した・・・ハズだが、あまり自信はない(笑
今回は、4層で引いちゃえ~と思ってたのだが
やっぱり引けることを分かってると・・・引いちゃうんだな(笑
裏面のベタ分割も、電源が弱くなるのが分かるから、あまりやりたくなかったんだけど
やってみたらうまくできたので本人的には気に入ってたりする。
前回は500mAぐらいしか取れない電源ICでFPGAを駆動してたら
ICがあっちっちになって、ちょっと怖かったので
いつもの定番に変えてみた。
その分コストに跳ね返ってるけど(笑
その他、練りこみ不足なところはいくつかあるんだけど
TPの類を追加できたし。
バックライトの動作確認はとれてるし。
ただ、LCDの表示が淡くしか出てなかったのは気になる・・・
と、いうわけで。
経緯をづらづら~っと書いてみると。
FPGAはXilinxのSpartan3ANから144ピンのQFPを選定。
まあ、目的としては「使ってみる」ってことね。
選択肢としては、QFPはこのグレードのこの型番しか存在しないので
仕方がないのですわ。外付けのコンフィグROMがいらないってのは
かなりのメリット。
とはいえ、ピン数を数えていくと・・・足りないわけで。
真っ先に妥協するのは、RGB24bitカラーを諦める。
フレームバッファ(VRAM)は16bit幅のSRAM(4Mbit)なので
どちらにしろフルカラーは無理。
RGB各5bit程度の16bitカラーが精一杯。
まあ、下位数bitなんて、あってもなくても分からないだろうし(笑
バックライトは、中に入ってるLEDの構成による。
情報を信じるとすれば、NESW008Bが7つ入ってるらしい。
電圧が29.4V必要で、各LEDに20mA流す。
とりあえず、皆ここの30V近い電圧をどうするかで悩むらしいが
PSPのアノ筐体で点灯するんだから、何かしらのICが存在してもおかしくない。
コッククロフトなんて組んでる場合じゃないでしょ。
そもそも、LEDは電流駆動するものだしね。
探せば出てくる。バックライト用のLED駆動IC。
運良くdigi-keyで手に入るようなのを探し出せばいいわけで。
で、見つけたのが東芝製のTB62752AFUG。
7灯直列用の、今回の用途まったくそのものな仕様。
後はこいつの要求するコイルとダイオードを選定するだけ。
あ、バックライトの明るさは何段階かに変えたいので
電流制限抵抗を3本パラで内2本をFPGAからON/OFF制御する構成。
あとは。
電源をいろいろ要求されるんだけど。
電流値等を考えると、5Vなんてチャージポンプで昇圧させりゃいいや、ぐらいの話。
2.5Vは、面倒なので(笑)最大値で許される3.3Vを新たに作る(・・・?)
それとは別に、FPGAが1.2Vと3.3Vを要求するわけで。
投入順序を含めて考えると、
1.2V→3.3V→LCD用2.5V→LCD用5V
単純にやるなら、FETでスイッチすりゃいいじゃんって言われるけど
全部イネーブル端子付の専用IC使う辺りが・・・チキン(笑