赤羽馬鹿祭り
毎年のことですが、この時期になると赤羽駅前では
「赤羽馬鹿祭り」というのが開催されます。
初日を「前夜祭」とし、翌日を「本祭」と呼ぶらしいです。
もう一日あれば、きっと「後の祭り」ですな(なぞ
駅前の広場でステージカーが展開され、おもにバンドの演奏が行われるのですが
なぜか、私が駅に着く頃の時間帯には「ベンチャーズ・バンド」として括られる
バンドが演奏していることが多い。
この、いわゆる「ベンチャーズ・サウンド」と呼ばれる音楽について、
私は当然、世代ではないわけですが、かなりの衝撃でした。
エレキギターの音が、「歌う」のですよ。
まぎれもない、日本語の「音」で。
もちろん、一部には実際に日本語の詩がついた曲もありますが。
それ以外にしても、紛れも無く「日本語」で「歌ってる」ように聴こえる。
聴いた曲はどれも、
ドラムス、リードギター、ベース、サイドギター
それぞれの音がしっかり聞こえるし、一体感を持っている。
それは「ボーカルがない分」ということなのかもしれないが、
むしろ、無くていい。
純粋なサウンドとして聴ける、それって今のJ-POPSにはない部分だ。
どちらかといえば、クラシックに近い存在に思える。
主旋律がはっきりしている、
ベースが間違いなく下支えする(一緒になって跳ねる)、
ドラムがそれを殺さない程度に響く。
歌謡曲のアレンジとはまた違う。
今の日本の音楽、J-POPSも歌謡曲もそうだが、とても聴けたものじゃない。
とくに、サウンドとしては。
音に「情」がない。
詩に「心」がない。
今頃になって「また君に恋してる」なんてのが大ヒット中だが
あれは一昔前の、「いい時代の歌謡曲」。
作詞家も作曲家もついてる。
今の、「作詞家不在」「作曲家不在」なJ-POPSとは違う。
そもそも、「コード運び」で構成されるフォークソングにロックンロールの要素が入ったのが
今のJ-POPSなのだから、音に「情」はでない。
そんな音楽を、崇め奉る、最近の若者にこそ聴いてもらいたい。
まさに「馬鹿につける薬」のようなものか。