ぷろだくと:AVR32(5)基板設計

ss_AVR32_2

配置も決まってきたので、もう動かさないところは
どんどん固定していく。

実は、この段階で、かなりゲンナリしてる。

CPU周辺からSRAM、W5300、バスコネクタ辺りが、どう配置しても・・・・・どうにもならない。

W5300はLANコネクタ側(=アナログ系)の位置が決まってるのでこれ以上廻せない。
CPUは他のいろんなものの都合で、どうにも向きは変えられない。
というか、ピンが対辺に分散してる時点で諦めてるんだけど。

SRAMは、その2つの間で、どっちに廻しても都合が悪い。

この点はARMもそうだったが、BGAパッケージにすれば層に逃げられるからどんな配置でもいいのかもしれないけど
QFPにすると大変なことになってる。
アドレスバス、データバスが揃ってるのは、日本製だけだよ。逆にBGAはあまり作りたがらないみたいだけど。
この辺は昔から製造技術の差だって聞いてるから、いいかげんにしろよ 諦めるしかない。

とにかく、バス周りを押さえないとラッツが邪魔で見えない。
それさえ終わってしまえば
あとはブロックごとにこじんまりとまとめてQFPとの間をつないでいく。

そんな感じ。

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

ぷろだくと:AVR32(4)部品配置

ss_AVR32
大まかに回路図ができた段階でフットプリントを確認しつつ、配置を始めちゃいます。

今回は秋月の95mm x 72mmサイズに収めたい。
コンセプト的に、他の周辺機能ボードを作ったりするときにスタックできるように。
あとは、基板の値段。4層で10枚作って3万円ちょいを目指す。

配置はセオリーどうり。
まあ、いろいろ都合はあるが「左から右へ」流れるように配置。当然電源は左。出力は右。
FullSpecCardもそうだが、この配置が基本。

USBのシリアルは極小スペースに押し込む。はっきり言って、電源系めっちゃ細い(笑

バスのコネクタは他とスタッキングする都合上、共通になるよう配置。
電源コネクタの位置も実はFullSpecCardと同一。

MicroSD,USBホスト,LANコネクタは、どうにもならん。
この短辺側に並べるしかなくって。
DIP-SWほんとにそこかよ!?USBもそこなの!?って感じだけど
・・・諦めませい。

あとは、抵抗類は可能な限り端子に近く配置、
パスコンは容量によって電源ピン直近、多少離れてもいいもの、入り口にあればいいもの、それぞれ配置。

そこそこ納得のいく配置になったら、配線始めちゃいますかね~

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

ぷろだくと:AVR32(3)回路設計

2009 年 7 月 25 日 コメントはありません

とりあえずは、CPUを使うことが目的ね。

まずは型番の選定から。

当然(?)外部バスが使えるものを選ぶ。
問題がなければROMもRAMも最大容量のものを。
ということで、AVR32UC3A0512を選定。

そして、一通りの機能を載せてみる。

SRAM 512KByte(256K × 16bit接続)
MicroSDスロット(SPI接続)
シリアルポート(FT232RLによるUSB接続)
USBホスト用Mini-Bコネクタ
TCP/IPプロトコルスタック W5300

FlashROMは、内蔵に512KByteとMicroSDがあるから
無理に乗せなくてもいっか~って感じかな。
まあ、物理的に場所がなかったので断念。

シリアルは、今までに実績のある回路を持ってきて手直し。
MicroSDは今までのものにバススイッチを追加。これも実験

USBホストもARM基板ではまだ動作確認まで行かなかったけど
とりあえず今回も同じ様にしておこう。

AVR32のCORE用電源は内蔵のものを使うし
W5300も内蔵のレギュレータがあるのでそれを使う。
なので、メインは3.3Vの電源があればそれでいい。
この辺も、ARMでもXC2S100でもつかった定番の回路を手直しして使う。

外部バスも仕様が決まってるし
なーんだ。
新しいのって、W5300ぐらい?

回路図といっても、じつはリファレンスに倣って書くだけ
まあ、パルストランスとRJ-45が一緒になったやつを使うから
その辺を注意してやれば、あとはパスコンの量を調整するぐらい。

最近の電源にウルサイデバイスって、回路図よりも部品の配置のほうが大事なんだよね。
電圧低いから引き回せないし。

そんなこんなで
回路図完成前から、基板の部品配置は決めつつあるんですけどね。

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

ぷろだくと:AVR32(2)もうひとつのデバイス

2009 年 7 月 25 日 コメントはありません

ATMELのAVR32UC3シリーズを使う、と決めたのと同時期。

8月あたりの「トランジスタ技術」に載ってた、
TCP/IPのハードウェアプロトコルスタックのIC W5100を調べてたら
ひとつ上のW5300というのが出てたので、そっちを使うことに。

カタコトの日本語マニュアルによれば、以下のような仕様らしい。

–    サポートプロトコル: TCP,UDP, ICMP, IPv4, ARP, IGMPv2, PPPoE, Ethernet
–    8つの独立したSOCKETを同時にサポート
–    高いネットワークパフォーマンス  :  50Mbpsまで
–    ハイブリッドTCP/IPスタックをサポート(ソフトウェアとハードウェアTCP/IPスタック)
–    PPPoE接続をサポート  (PAP/CHAP認証モード)
–    IP  フラグメント機能は非サポート
–    128Kbyteのデータ通信用Internalメモリ(内蔵TX/RXメモリ)
–    アプリケーションスループットに応じて内蔵TX/RXメモリをフレキシブルに確保可能
–    DMA機能をサポート(16bitデータバス時、スレーブモードのみ)
–    10BaseT/100BaseTX  イーサネットPHY内蔵
–    オートネゴシエーションをサポート(Full-duplexおよびhalf  duplex)
–    オートMDI/MDIX(クロスオーバ自動判別)
–    ネットワークインジゲータLEDをサポート(TX, RX, Full/Half duplex, Collision, Link, Speed)
–    外部PHYインタフェースをサポート
–    16/8bitデータバス幅
–    2種類のホストインタフェースモード(直接アクセスモード/間接アクセスモード)
–    外部より入力された25MHzにより動作  (InternalPLLロジック,  period=40ns)
–    コアの動作周波数はInternal生成された150MHz (PLL_CLK, period=about 6.67ns)
–    ネットワークオペレーション周波数(NIC_CLK  :  25MHz(100BaseTX)又は2.5MHz(10BaseT))
–    3.3V動作電圧  (5V耐性)
–    1.8V  コア動作用の組み込みパワーレギュレータ内臓
–    0.18  µm  CMOS  テクノロジー
–    100LQFP  14X14  Lead-Free  パッケージ

じつは、AVR32にも内蔵のMACがあるのだが、
TCP/IPはおろか、Pingに反応するのさえコードを書かなきゃいけないという現実は、
過去に蟹印を使った際に途中放棄した一件を思い出すにあたり、できれば避けたい。

というか、それよりも、このハードウェアで実装されるというTCP/IPを使ってみたい。
技術的にどこまで楽できるか(笑

当時はまだ日本のページがなかったので
これも仲間を巻き込んで韓国便を用立て(笑

各人2つと予備1個で7つ発注。$6.25の部品7つに$30の送料で単価1100円程度?

これでサックリと外堀は埋まってしまうのであった・・・

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

ぷろだくと:AVR32(1)いきさつ

2009 年 7 月 24 日 コメントはありません

AVR32というCPUをどっかのblogかなんかで見かけてから
いろいろ調べてみた時期があって。

当初見てたシリーズがBGAしかなくて、そいつのピン配置を見てたら
なんかグチャグチャでやる気なくしたのと同時に
digi-keyにあった評価ボードが円高の影響もあって1万円ぐらいまで下がっちゃって
「これに個人で基板起こしても、この値段には勝てないわな~」と
なんとなく離れてたんだけど。

半年くらい前にATMELのページで再度検索してたら
新しいUC3シリーズが引っかかってきたので
こいつを調べてみたら
まあ、QFPでSDRAMも使えてROM/RAMが結構あって
H8から次のCPUへ行くにあたって申し分ないスペック。
入手も、digi-keyで問題なく買えそう。
・・・・ARM基板は置いとくとして。

じゃあ、とりあえずこれでいくべな~と
まずは仲間を巻き込んでdigi-key便を用立て。
外堀埋めるだけ埋めてみた~のが去年の10月かな。

とりあえず、回路図引かないとね~

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

エヴァンゲリヲン新劇場版:破

2009 年 7 月 15 日 Comments off

とりあえず、観てきました。
なんか、書く事あったのに思い出せないと思ったら
映画観たんだっけ。そういや、2回目だわw

このアニメ自体は嫌いじゃないし、TVシリーズも前作の劇場版も観てたし。

とはいえ、劇中に出てくる死海文書がどうとか、そんな謎解き本を買いあさるような
そーいうズレたファンではない。
純粋に、お話とセリフ、あとは絵的なものに対して
「面白い」という評価をしてるだけ。

内容については、まあ、テレビ版の焼き直し・・・の域は脱してますわ。
言うなれば平行世界。アナザーワールドですね。
感想?感想は・・・

・・・・エヴァ、台無し?

でも面白いから許す(・_・)ノノ

そんな感じ。

基本的に、意味があると思った映画は複数回観にいくようにしてる。
ネームバリューのある作品について言えることだけど
1回目は「ネームバリューがあるだけあって面白いね」でしかない。
その時点では、本当に面白いのかどうかすら分かってない。

「宮崎駿?宮崎駿だもん面白いよね」って言ってるだけ。

じゃあ、本当になにがすごいのか?面白いのか?
それが知りたければ2回3回と観にいくしかないわけで。

テレビ版の焼き直しと分かっていながらもついつい観ちゃうんですね。
終わり方が終わり方なので、つづきが気になる。

カテゴリー: 映画 タグ:

雷ライヴVol.55

2009 年 7 月 2 日 Comments off

すでに先先週ですが。
行ってきました。

というか、こーいう娯楽としての見せものって、映画以外に行ったことがなかったのですが。
ちょうど、人に誘われたのと、そんなに高くないので、浅草まで行ってきました。
いろんな「お笑い芸人」たちがとっかえひっかえ出てくるらしいです。
知ってるのより知らないほうが多いんですけどね。

18:00開演で22:30まで、怒涛のごとく出てくるわけです。

まあ、内容については事細かくは言いません。
笑えない、というものは出てきませんでしたし
卑屈なまでの自虐ネタもなかったし。

ただ、ネタ、本はシロウトなわけですよ。

笑いのネタは確かに身近なものばかりなのですが、そんなもん
長続きしません。
波田 陽区然り、長井秀和然り。
あっという間に食い尽くしますって。

昔のお笑いブームとは、今回は違うんですね。
昔は、少なくとも作家先生の本があって、それを演じ切ることが命題で
それプラスアルファで人気を得た者たちが今も残ってるわけで。

今のブームはチャラチャラしたお笑い番組でチヤホヤされながらテレビに進出してきて
あっという間に飽きられて消えていく。
そのサイクルの中でどうやって生き残るか。

本当に力のあるのは、
場を回せる人たち。
場の中で存在感を示せる人たち。
現に残っているのは、純粋にシャベリが面白い人たちだ。
話のディテールがあれば、その場の雰囲気で話を膨らませて笑いに変えることができる。

少なくとも、ネタつくりに追われてるようじゃダメなわけで。

ある一定のフレーズやリズム、定番のセリフ。
一時期は受けるでしょうが、そんなの、すぐに飽きられます。
そこから如何に脱するか。

誰かの本をまずは演じ切って、そこにプラスアルファで自分たちの色をつける。
常に「次」の可能性を見せること。

それができないなら、ずっと今のままだよ、この人たち。

カテゴリー: JUNK タグ:

師と呼べる人

2009 年 6 月 25 日 Comments off

秋葉原が「電気街」と呼ばれ始めた頃から
その街を構成するのは、間口の小さな店の集まりでした。
そして、そのほとんどは個人商店。

成り立ちの頃から考えると、どの店の店主たちも
そろそろ世代交代か廃業か、という年齢になっています。

今の秋葉原の問題点は、こうした構成要素たる個人商店が
跡継ぎが居ないのと、場所の問題を同時に抱えてること。
駅前の高架下「ラジオセンター」は国鉄私有地の賃貸だし、
その向かいのビル「ラジオ会館」だってかなり老朽化が進む。
「ラジオデパート」は、建物の老朽化と店子が抜け始めていること。

2002年にソフトウェアからハードウェアに転向(回帰?)した頃。

自分で回路図を引き、ユニバーサル基板でそれを具現化することで
場数を自分なりに踏んで行こうと思って
毎週、秋葉原に行くようになっていた。

ひさびさに入ったラジオデパート。
妙に既視感のあった棚と値札。
中学生の頃、親戚に頼み込んで連れてきてもらった時
間違いなく、この店で「抵抗ある?」って聴いた記憶がある・・・でも確証がない。
見て分かるが、IC屋さんである。
こちらが聞きたいことを適切に問えば、知りうる情報を総動員して答えてくれる。
そんな、昔ながらの・・・「私の想像していた」・・・店主に巡り会えた。
その頃の会社で使ってた「HD64180」がショーケースにあるのを見つけたり
EEPROMやSRAMが、Z80が、8086が、8255が・・・そんなレガシーな品揃えに
感動しながら、店主と話をすることを目的に毎週のように通ったのでした。

まず、なによりも人生の先輩である。
自分の考え方や人の考え方についてもいろいろ話した。

最初のCPUの話も。
CPUの設計の話も。
日本の半導体業界の成り立ちも。

初めてQFPの半田付けをしたとき、
うまく行ったのが嬉しくて、わざわざ見せに行ったりもしたし
ユニバーサル基板の配線を束ねるのに「釣り糸でもいい」といって
なぜか引き出しに入ってた釣り糸をもらったり。

いろんな知識や情報を吸収させてもらった。
私にとっては、まさに生き字引。

・・・先に書いた秋葉原の問題点の核は、この「生き字引」たる店主たちが
このまま店先から消えてしまうことに他ならない。
今が、たぶん残された最後の時間だと思う。

そんな日々が何年か続いた頃、だんだんと店にいる時間が
少なくなっていき、代わりに息子さんが店番をしていることが多くなった。

そして今年になってからは、土曜日に行っても店が開いてない。

ゴールデンウィーク明けに行ったら・・・店が引き払ってあった。
ほかの店で聞いたら・・・店主が亡くなったとの事でした。
ずっと、癌を患っていたとかで。
結局、息子さんは店を継がず、畳んでしまったわけですが。

店主と客という関係でしたが
彼から学んだことは少なくなく
これからも、私の考え方や知識に
影響を与え続けるでしょう。
本当は
もっと話を聞きたかった。

私の中の「師と呼べる人」
ありがとう

カテゴリー: JUNK タグ:

ぷろだくと:FullSpec-Card

2009 年 6 月 23 日 Comments off

本当は、ARM7よりも先に設計は終わっていたんだけど
なぜか後回しにされてしまったH8/3029とSpartanIIの基板。

IMG_3974

いろんな意味で、いろんなとこからいろんな異論が・・・・
それにもメゲずに、PCBCARTへ出稿。
ある意味、今までユニバーサル基板で作ってたようなシステムを1枚にまとめた
集大成的な回路構成。
H8に対しての、自分にとって一区切り・・・ですかねぇ。
とにかく、作っておきたいと思った基板です。

本当は、ARM7基板より先に作る予定だったのに逆になり、
その結果FlashROMのフットプリントが間違ってるというのをフィードバックできたおかげで
かなり救われた基板でもある。

回路コンポーネントもほぼ定番化し、CPUバスの仕様もこの基板で確立している。
まあ、元々ユニバーサル基板から来てるバスではあるんだが。

それでも、実は電源周りとメモリ制御周りに数箇所ジャンパが飛んでる。
どうにもこうにも。ミスなく作ることができないものでね。。。

カテゴリー: Project, 電子工作 タグ:

そして、機上の人

2009 年 6 月 15 日 Comments off

つーことで
無事パスポートも取れて
会社的にも逃亡許可有給休暇の許可がでたので
とりあえず行ってきました。台湾まで。

目的は一応、COMPUTEX TAIPEI。

いつも履いてる作業靴じゃ鉄心入ってて空港のゲート通れないからって
わざわざ靴買ったのに、それが仇になってマメできて痛すぎ。
なれない靴履いてくもんじゃないね。

会場は広いし蒸し暑いしで大変でした。
雨は着いたその日だけだったな。

あとは・・・台湾新幹線で台中まで往復したのと
猫カフェ発祥の店といわれる「猫花園」行ってきた・・ぐらいか。

カテゴリー: JUNK タグ: